この記事ではベイトリールのメンテナンスについて解説していきます!
「そういえばあんまりやっていなかったなぁ」という方も、「メンテナンスのやり方が全然わからない!」という方も、是非参考にしてください!
※ダイワ マグシールド搭載リールへの注油につきましては、注油によりマグシールドが機能しなくなることがございます。
注油をはじめとしたメンテナンス方法は、リールの取扱説明書をご確認下さい。
もくじ
ベイトリールを使っていて、「前はもっと気持ちよくキャスト出来ていたのに、最近なんだか違和感があるなぁ」と感じることはありませんか?
それは、メンテナンス不足が原因で起こっていることが多いです。
ベイトリールは機械ですから、メンテナンスをしていないとオイルが無くなってきたり各部品が錆びついてきてしまったりして、スプールがスムーズに回らなくなったりラインの巻取り具合が悪くなってきたりします。
特に海の釣行に行った後は、塩を必ず洗い落とした方が良いです。海水は乾燥すると塩が発生し、それらがギアやベアリングなどのパーツに付着し、錆の原因となってしまいます。
錆が発生すると各パーツがスムーズに動作しなくなってしまうため、ベイトリールの性能が大幅に低下してしまいます。
使った直後の使い心地の良さを維持するためにも、メンテナンスはこまめに行いましょう。
ベイトリールをメンテナンスする頻度としては、水洗いなどの簡易的なメンテナンスは釣行に行った後に毎回、オイルチューンは月に一回、分解してのメンテナンスは半年に一回ほど行いましょう。
1年に1回は、メーカーへオーバーホールを依頼し、定期的にメンテナンスすることが、リールを長持ちさせる秘訣です。
ベイトリールをメンテナンスするのに必要なアイテムについて紹介いたします。
まずはリール用のオイルを用意しましょう。シマノやダイワなどの各メーカーからリール用のオイルが販売されており、安値で販売されています。
小型容器にノズルがついているタイプとスプレータイプのものがあり、ノズルタイプはパーツに対して直接垂らすように使用し、スプレータイプは細かなパーツにスプレーするのに向いています。
ベイトリールは細かいパーツが多いのでスプレータイプがおすすめです。
イシグロオリジナルブランドのモノもあります。
主に、ベアリングなど回転させる部品に使用します。
オイルよりも粘度が高いです。パーツによってオイルとグリスを使い分けることがありますが、簡易的なメンテナンスではほとんどオイルで十分です。
水洗いの後に水気を取るのに使用します。パーツを傷つけないよう柔らかいものを使用しましょう。
水洗い不可の機種の場合は汚れを拭き取るのに使用します。
水洗い不可の機種の場合、汚れを拭き取るのに使用します。特にキムワイプはこよりを作るのに適しています。
また、注油の際にオイルをつけすぎてしまった時に拭き取るのにも使用します。
布やティッシュペーパーで取り切れない部分の汚れや水気を取るのにあったら便利です。
より細かい部分には、赤ちゃん用の極細タイプの綿棒がオススメです。
ベアリングや細かい部品を外したり、回転をチェックする際に使用します。
ベアリングのメンテナンスをする際に使用します。古くなってしまったオイルやグリスを取り除くことが出来ます。
この章では釣行後のベイトリールの簡単なメンテナンスについて説明します。
オイル、柔らかい布、ティッシュ(もしくはキムワイプ)、綿棒
まずはシャワーで水洗いしましょう。
最初にドラグ部への水の侵入を防ぐ為にスタードラグを目一杯締めるようにしてください。
次に、リールからスプールを取り出してそれぞれのパーツを流水で洗いましょう。この際、必要な油分が溶け流れてしまわないようにシャワーの水をお湯や温水にしないようにしてください。
スプールやレベルワインダーの部分は塩分や汚れが残りやすいので特によく流しましょう。ハンドルを回しながら水をかけるのがベストです。
・最初にドラグを締めましょう。
・水没させないようにしてください。ドラグ部に水が浸入してしまう可能性が高いです。
・水洗い不可の機種かどうか確認してください。最近のほとんどのリールは水洗いOKですが、ひと昔前のリールにはどそうでないものもあります、必ず確認しましょう。水洗い非対応機種の場合は、「メンテナンス手順2)柔らかい布で拭く」から行ってください。
水洗いが終わったら、ハンドルやクラッチなどの可動する部分を動かして水気を切りながら、乾いている柔らかい布で拭きましょう。
水洗いで落ちていない汚れがあったらこの時点で拭き取ります。特にボディのスプールをはめる箇所やレベルワインダーの溝、ドラグの根本などには汚れが残りやすいので良く拭き取りましょう。この際綿棒もあると細かい箇所にも届くので便利です。
ある程度拭いたら、ドラグをゆるゆるにして陰干しを行い水気を完全に切って乾燥させます。
水洗いに対応していない機種の場合は、水洗いはせずに柔らかい布と綿棒で汚れを取って行きましょう。
・水気を拭くのには柔らかい布か綿棒で。
・陰干しをするときはドラグをゆるゆるに。水気が飛びやすくなります。
陰干しが終わったら、最後にオイルを差して仕上げましょう。
水洗いしたことによって少なからずオイルが流れてしまっているので、これは必ずやった方が良いです。
注油する場所は、
・スプールを保持する左右のベアリング
・スプールの左右のシャフト
・ハンドルノブの付け根
の三か所です。
グリスではなくオイルを使用します。
スプールを外すとボディのフタ側とスプール部分のベアリングが見えるので、そこにオイルを差します。
量は少量で大丈夫です、差し過ぎてしまった場合はティッシュで拭き取りましょう。
こちらもグリスではなくオイルを使用します。
スプールの左右のシャフトに、薄く引き伸ばすイメージで注油します。
ここも量は少量で問題ありません。差し過ぎてしまった場合はティッシュ、綿棒で拭き取りましょう。
出展: フィッシングウォルフ
オイルを使用します。
ハンドルノブはリールの巻き心地に大きく影響します。オイルを差すことで回転を滑らかにすることが出来ます。
ハンドルノブの付け根と、先端部分の2箇所にベアリングがあることがあるため、その2箇所に注油をおこないましょう。
・簡易的なメンテナンスでは基本的にグリスは使用しません。
・リール用のオイルを使うようにしましょう。リール用ではない粘度の高いオイルを使ってしまうと、逆に回転が悪くなったり、ホコリなどが付着してしまうことがあります。
・少量で十分です。付けすぎてしまったら、慌てずにティッシュか綿棒で拭き取りましょう。
・スプールエッジと本体の隙間にオイルが回ってしまうとオイルの膜が張ってしまい、それが抵抗になってスプール回転性能を著しく低下させてしまうことがあるので注油しすぎにはくれぐれも注意してください。
簡易的なメンテナンスの場合はレベルワインダーには注油しなくても大丈夫です。
もし行う場合は、オイルを指すのはNGです。ギア用のグリスを用意して差しましょう。
理由は、レベルワインダーは金属の接触が多い部品のため、高粘度のグリスを塗らないと摩耗してしまうからです。
低粘度のオイルを差すと、高粘度のグリスを流してしまうので逆に金属の摩耗が早まり、異音が発生したり巻き心地が悪くなってしまう可能性があります。
グリスを塗るときのポイントとしては、少量を差したあとに、ハンドルを回してギアを動かして全体に行き渡るようにすることです。
釣行後毎回やるのが理想的ですが、二回に一回という頻度でも大丈夫です。
面倒くさく感じるかもしれませんが、やってしまえばそんなに時間はかからずに終わります。
簡易的なメンテナンスでもやるのとやらないのとではリールの状態が全く違ってきますので、是非こまめにやってみてください。
また、こまめに掃除することでマイタックルに愛着も沸き、釣りに行くのがより楽しくなりますよ。
一度水洗いを行い、そこからの手順は3章で紹介した手順と一緒で問題ありません。
ドラグ内に水が入ってしまっている可能性があるので、よく陰干ししましょう。
ドラグ内に水が入ってしまっている可能性があります。ドラグをゆるゆるにしてよく陰干ししましょう。
また、油分が流れてしまっていることも考えられますので、注油は必ず行ってください。
3章で紹介した手順通りにやっていただければ問題ありません。
海釣に行った場合、リールが海水で濡れており、それが乾燥すると塩分がリールに付着していますのでよく水洗いしましょう。
パーツに塩分が付着したまま放置すると塩噛みを起こしてしまい、リールの動作が悪くなってしまいます。
水洗いしても塩分が残っていることもありますので、布やティッシュ、綿棒でもこまめに汚れを取りましょう。
そのあとの注油も必ずやるようにしてください。それだけでリールの状態を良好に保てます。
ここでは簡易的なメンテナンスから少し踏み込んだベアリングのメンテナンスについて紹介いたします。
日ごろのメンテナンスはしっかり行っているのに、それでもなんだか調子が悪いなと感じたときはベアリングがしっかり回っているかを確認しましょう。
もしかしたら古くなったオイルやグリスが付着していることが原因できちんと回転しないのかもしれません。
まずはメカニカルブレーキとスプールをリールから外しましょう。
そうするとベアリング部分が露出しますので一つ一つチェックしていきましょう。
この際、ベアリングをなくさないように注意してください。
ステンレストレイなどを購入し、そこにパーツを入れておく方が多いのでおすすめです。
過去のメンテナンスで注油したオイルやグリスに細かいホコリや砂が入ったままになってしまうことがあります。
パーツクリーナーを使って、一度古いオイルやグリスをしっかり取り除きましょう。
パーツクリーナーで汚れを取り除いたら、ピンセットの先にベアリングを差込み、ちゃんと回転するか指で回して確認しましょう。
汚れがきちんと取れていない場合、ちゃんと回転しないのでその場合はさらに汚れを取り除きましょう。
ベアリングがうまく回転しない場合はパーツクリーナーで汚れを取った上で改めてオイルを差しましょう。
オイルを差した後に指で回してスムーズに回転すればOKです、もしオイルを差し過ぎてしまった場合はティッシュで拭き取りましょう。
今回はベイトリールのメンテナンスについて説明させていただきました、いかがでしたでしょうか。
ベイトリールは精密な機械、こまめにメンテナンスをして良い状態を維持し、釣りをより楽しみましょう。
それでは、御精読ありがとうございました。
シマノTV バス用リールメンテナンス
しばらくお待ちください